心の傷

長く生きていれば、傷ぐらい出来る。

 

時々、その傷を撫でてみる。

 

でこぼこしたその傷は、痛くはないけれど心が痛む。

 

何もなかった事には出来ないけれど、この傷があるから同じ怪我をしなくてすむ。

 

でも出来れば傷つきたくなかったと思う。

 

そうすれば、今も隣で笑っていられたのかもしれないと思うから。